こんにちは(°∇° )
暑い時期は生ビールやらホッピーやらがおいしい時期ですね(^ω^ )研究のことばかり考えていると鬱々としますが、たまにはお酒でも飲んでパーっと発散したいですね…( ;∀;)
今日は家族看護に関する理論について、僕の授業ノートを元にまとめて見たいと思います。
看護の役割拡大や、医療の高度化などによって、看護や医療の対象にいまや家族をも含まれています。家族に対する看護を考える際、家族の役割や家族の持つ機能に焦点を当てて考えるのが家族看護理論です。
今回はその家族看護学の背景や成り立ちなどについて簡単にまとめたいと思います。(次回以降は各理論について説明していく予定です)
家族の定義と変化
家族は、生物学、経済学、心理学、社会学など様々な学問によって定義づけられている。
例えば…
・絆を共有し、情緒的な親密さによって互いに結びついた、しかも、家族であると自覚している、2人以上の成長のこと(Friedman, 1993)
・血縁、婚姻、養子縁組等によって結ばれ、生活を共にしている2人以上の人々の集団(U.S. Bureau of the Census, 1997)
・お互いに情緒的、物理的、そして/あるいは経済的サポートを依存し合っている2人かそれ以上の人々のことである。家族のメンバーとは、その人たち自身が家族であると認識している人々のこと(Hauson & Boyd, 2001)
つまり、血縁関係だけでなく、情緒的な親密さや支え合い、そして構成員が家族と認識している集団のことを家族と定義している。
家族形態の多様化
現代では、様々な家族の形態が見られている
・核家族、拡大家族、ひとり親家族、複合家族、共同家族、同棲家族、シングル共同家族、ゲイ・レズビアン家族、里親家族…
これらの家族を作り出すのは、パートナーシップの多様化によるものが大きいと考えられている
→国際結婚、同性結婚、同棲・事実婚など、20世紀半ばまで当たり前とされてきたパートナーシップが多様化してきている。
こういった家族形態をはじめ、社会の様々な変化により、家族を取り巻く環境が大きく変化している。
・少子高齢化…合計特殊出生率は2015年で1.46。高齢化に伴い、夫婦関係の変化(共働き)や社会サービスの変化をもたらした
(総務省ホームページより)
・晩婚化、高齢出産の増加…母親の社会的役割の変化や周産期の病気の増加
・格差社会の拡大…子どもの相対的貧困率16.3%(2012)でおよそ6人に1人が貧困である
(内閣府ホームページより)
・家族の分離と地域のサポートの希薄
看護学における家族
看護学における家族の捉え方
・人間を環境との連続した相互作用の過程を営む、一つの多次元エネルギーである。家族は、環境との相互作用に対する反応が変化を続ける、連続したオープンシステムでありエネルギーのシステムである(Rogers, 1970)
・家族とは、それぞれの構成員が社会化のために存在する個人のまとまり。家族は人間関係を持つもの、社会システムである(King, 1971)
・家族とは、個人が文化、役割、責任を学習する基本的な単位である(Orem, 1971)
・家族とは、個人、グループ、社会組織、地域と同様に個人の背景となる(Roy, 1976)
家族看護学の定義
家族看護学とは?
・家族のヘルスケアにおけるニーズに対して看護支援を行うプロセスであり、その目標である家族は、社会の一つの構成要素であり、一つのシステムであり、一つの統合体であり、起こっている文脈として捉える必要がある(Hanson & Boyd, 1996)
・家族が、その家族の発達段階に応じた発達課題を達成し、健康的なライフスタイルを維持し、家族が直面している健康問題に対して、家族という集団が主体的に対応し、問題解決し、対処し、適応していくように、家族が本来持っているセルフケア機能を高めること(鈴木)
家族看護学の発展
国外
1970年代
・米国看護師協会による家族中心看護の提唱
・家族看護学が米国で提唱され、教科書等の文献が出版される
1980年代
・カルガリー大学看護学部に家族看護ユニットの開設
・国際家族看護学会議の開催
1990年代
・Journal of Family Nursingの刊行
2000年代
・国際家族看護学会の設立
国内
1990年代
・東京大学と千葉大学に家族看護学講座が開設
・日本家族看護学会の発足と「家族看護学研究」が発行
2000年代
・家族支援専門看護師の誕生
次回は家族看護理論について書いていこうと思います。
こちらも是非よろしくお願いします\(^O^)/
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