看護管理の基礎 〜チームとコミュニケーション〜

看護師として働く上で欠かせないのが、チームワークです。チームワークは患者ケアの質や看護師のモチベーションなど、いろいろなことに影響があります。今回は、チームとコミュニケーションについて、基本中の基本についてまとめます。



グループとチーム

  • グループの定義…ひとつに集められた多くの個人もしくは関係を結びつけるもの
  • チームの定義…特定の仕事や活動に伴い関連した多数の人

*Lencioniは、チームとはあるゴールや課題の達成に向けてそれぞれ全く別々の個人である人々の集団をまとめるものであるとしている。

*コミュニケーション学においては、「チームと呼ばれる手段は全て同時にグループでもあるが、全てのグループがチームとは限らない」とされている。

*Rothwellによる「チーム」と「グループ」の4つの違い

  1. グループより時間や労力を要し、持続性がある
  2. グループより多彩な能力を持つメンバーが集まってくる
  3. グループよりメンバーの相互依存度が高い(それぞれの能力に依存する)
  4. グループよりメンバーの帰属意識が高い

○「グループ」は人々の集まりのこと、「チーム」はその中で指向性を持った集団のこと

コミュニケーション

  • 言語的コミュニケーション…言語には複数の異なる意味がある。そのため、自分が送ったメッセージに対してフィードバックを求める必要があり、相手が自分の意図した通りにコミュニケーションを受け取っているかどうかを確認する必要がある。
  • 非言語的コミュニケーション…身体の外見や動きを介して送られるメッセージあるいは観察可能なもの全てを指すと通常考えられている。言語的なメッセージよりもはるかに鋭敏に読み取られ、文化によりかなり異なる意味を持つ場合がある。

コミュニケーションをうまくいかなくさせるもの

コミュニケーション・バリア(Olen)

  1. Distractions(気を散らすもの)
  2. Inadequate Knowledge(不十分な知識)
  3. Poor planning(計画が乏しい)
  4. Differences in perception(認識の違い)
  5. Emotions and personality(感情や個性)

*気の散らない環境や、やりとりされることに対する知識を十分につけること、何を伝えたいか流れを考えること、あることに対する認識を統一すること、感情的にならずに話すことを主張している

コミュニケーションにおける落とし穴

  1. Giving Advice(アドバイスをする)
  2. Making Others Wrong(他者の間違いを指摘する)
  3. Being Defensive(防御的である)
  4. Judging Other Person(他者をYesかNoかで判断する)
  5. Patronizing(相手を下に見る)
  6. Giving False Reassurance(間違った元気づけをする)
  7. Ask “Why” Questions(「どうして」と尋ねる)
  8. Blaming Others(相手を非難する)

*コミュニケーションの中でこうしたことを無意識にしてしまうと、齟齬が生じる可能性がある

チームによるコミュニケーションの基本中の基本

SBAR:これらを話の中で踏まえつつコミュニケーションをとると円滑にすすむ

Situation(状況)

Background(背景)

Assessment(アセスメント)

Recommendation(提案)

チームにおけるコンセプト:これらをチーム内で意識しながらコミュニケーションをとる

Conflict resolution(話し合いによる解決)

Singleness of mission(テーマを1つに絞る)

Willingness to cooperate(快く協力する)

Commitment(参加)


次回はチーム内のコミュニケーションについて、リーダーの視点からまとめたいと思います。



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